NativeVlanとは
Trunkポートでは各VlanTagをパケットに付与してパケットをトランクポートに転送します。
NativeVlanとはTrunkポートにて、VlanTagを付与しないVlanとなります。
送信側のトランクポートでは、NativeVlanに設定されているVlanだったらパケットにVlanTagを付与せずに送信し、受信側のトランクポートでは受け取ったパケットにVlanTagが無いパケットだったら、自受信側で設定しているNativeVlanのVlanIDと判断します。
なのでお互いのTrunkポートでNativeVlanは合わせる必要があります。
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上のような構成で、PC5からPC1にPingを飛ばすとtrunkを通る際に.VlanTagを付与せずに通過して行きます。
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PC6からPC0にPingを飛ばすとtrunkを通る際に.VlanTagを付与せずに通過して行きます。
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NativeVlan ミスマッチの場合
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先ほどの構成でTrunkポートのNativeVlanを誤った設定にした場合、
下記のようにCiscoではCDPでミスマッチは発見して警告メッセージを出力します
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間違った設定の状態でPC6(Vlan20)をDHCPで再度アドレスを取得すると下記のようになってしまいます。
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※DHCPの詳細なやり取りは省いてます。
流れとしては、PC6から
①DHCPのリクエストを出すが、SW-2はパケットを受信してもVlanTagが付いてないので、
Vlan10と判断して処理を実施
②Vlan10として処理しているので、Vlan10の情報でDHCP-ServerにDHCPを転送
★その際にブロードキャストなので、DHCPオファーはPC0にも転送
③Vlan10のDHCPリクエストなので「アドレスを192.168.10.**」としてオファーを出力
④SW-1はDHCPのパケットがVlan10なので、TagをつけずにSW-2へ転送
⑤SW-2はVlanTagが無いのでVlan20として処理を実施
となってしまうので、下記のように取得アドレスがおかしくなる
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