ユーザ
Linuxでは大まかに「一般ユーザ」と「rootユーザ」があります
一般ユーザ:各ユーザに権限を与え、決められた権限の中で利用できるユーザです。
rootユーザ:強いシステム権限を持ったユーザ。「特権ユーザ」・「スーパーユーザ」とも言われます。
作成済みのユーザーを確認
「cat /etc/passwd」ファイルを確認します

①ユーザー名 ②パスワード(シャドウパスワード利用時は「x」)
③ユーザーID ④グループID ⑤コメント欄 ⑥ホームディレクトリ
⑦ユーザーがシステムにログインした際に最初に起動するシェルプログラム
ユーザ作成コマンド
一般的には「adduser」の方が使われると思います。
どちらもユーザ作成をしますが、
adduser:対話形式でユーザを追加
usreadd:ユーザ作成以外はオプションで指定(パスワード・ホームディレクトリの作成等)

コマンド | オプション | 説明 |
adduser <ユーザ名> | 無し | パスワード設定 ホームディレクトリ作成 |
–disabled-login | パスワード無しで作成 | |
–disabled-password | 鍵認証用ユーザ作成 パスワード認証はしない |
|
–ingroup グループ | 指定グループに追加 | |
–home ディレクトリ | ホームディレクトリの場所を指定 | |
–no-create-home | ホームディレクトリを作成しない | |
useradd <op> <ユーザ名> ※オプション無しだとユーザだけ作成 |
-d | 新規作成の時にホームディレクトリを指定 |
-e | 使用期間を指定。一時的なユーザを作成する為 | |
-g | 所属グループを指定 | |
-p | パスワード指定 |
現在ログイン中のユーザ情報確認
id <ユーザ名> : 対象のユーザ情報確認(ユーザ名無しの場合は現在のユーザ情報)

ユーザ削除
userdel -r <ユーザ名> :指定したユーザを削除
-r=ホームディレクトリとメールスプールを削除 -f=確認を促すことなく強制削除
グループ
ユーザグループは、複数のユーザをまとめて管理し、ファイルやディレクトリに対するアクセス権限(読み取り、書き込み、実行)を効率的に制御するため使用します。
ファイルやディレクトリへのアクセス権限を、個々のユーザではなくグループ単位で設定できます。
グループを確認
「cat /etc/group」ファイルを確認します

①グループ名 ②パスワード
③グループID ④グループに所属するユーザー名
グループ作成
sudo groupadd <グループ名>
グループにユーザを所属させる
sudo usermod -g <グループ名> <ユーザ名> g:対象のユーザの主グループを変更
sudo使用できるようにグループに追加
ユーザでsudoコマンドを使えるようにするには、sudoグループに追加します。
sudo gpasswd -a ユーザ名 sudo ・・・sudoグループに追加
sudo gpasswd -d ユーザ名 sudo ・・・sudoグループから削除
ユーザ変更
su <ユーザー名>
ユーザを切替る。※ユーザ名無しの場合はrootユーザへ移行となる
sudo <実行したいコマンド>
権限のないコマンドを一時的にroot権限で使う。
ファイル・ディレクトリ権限の種類

①ファイルの種類
-: 通常ファイル
d : ディレクトリ
l : シンボリックリンク
②アクセス権
r : 読み込み
w : 書き込み
x : 実行
①所有者の権限
②所属グループの権限
③その他のユーザーの権限
③ハードリンクの数 ④所有者 ⑤所属グループ
⑥サイズ ⑦更新日時 ⑧フォルダ/ファイル名
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