SDM(Switch Database Management)とは簡単にスイッチのリソースをどの処理にどれだけのリソースを割り当てるか、を定義する物です。
実際に使用したのは昔の作業でPBR(ポリシーベースルーティング)を実行しようとしたときに、上手くいかずSDMの設定をroutingモードに変更して実行できました。
デフォルトモードではPBRはリソースが無いので使用できない仕様です
モード | 説明 |
access | ACLのシステムリソースを最大化するモード |
default | 全部の機能を均等に割り振るモード(初期はデフォルトモードです) |
dual-ipv4-and-ipv6 | IPv4とIPv6の両方を設定できるデュアルスタックを設定できるモード |
routing | ユニキャストルーティングに関するシステムリソースを最大化するモード。 ※L2スイッチでは有効にしてはならない |
vlan | ルーティングをディセーブルにし最大のMacアドレス数をサポートするモード。 L2スイッチとして利用するならこのモードがおすすめ |
各モードのリソースの振り分け
リソース | アクセス | デフォルト | ルーティング | VLAN |
Macアドレス | 4K | 6K | 3K | 12K |
IGMPグループとマルチキャ ストルート | 1K | 1K | 1K | 1K |
ユニキャストルート | 6K | 8K | 11K | 0 |
・ホストに直接接続 | 4K | 6K | 3K | 0 |
・間接ルート | 2K | 2K | 8K | 0 |
ポリシーベースルーティング ACE | 0.5K | 0 | 0.5K | 0 |
QoS分類ACE | 0.5K | 0.5K | 0.5K | 0.5K |
セキュリティのACE | 2K | 1K | 1K | 1K |
VLAN | 1K | 1K | 1K | 1K |
SDM変更手順
コンフィグモードで下記のコマンドを実行して変更します
(config)#sdm prefer [ access | default | routing | vlan ]
※SDM Templateを変更した際には一旦再起動を実施する必要がある。
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