OSPF② ネイバー確立する手順

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OSPFネイバー確立手順

 

状態 説明
Down LinkUPすると隣接ルータにHelloパケットを送信する
Init 隣接ルータからHelloパケットを受信して隣接を認識した状態
ネイバー情報に送信者を追加する
2way お互いに隣接を認識した状態
Adjacency (隣接関係) を確立する
ルーティング情報を交換するために確立する関係
Exstart DR/BDRを選出する状態
Exchange DD(Database Description)を交換し、お互いのLSDB (Link State Database) の概要を交換する
Loading LSDBにないLSAをネイバーへ(LSR (Link State Request) )要求する
Full 完全な状態
LSDBが同期され、Adjacencyが確立された状態

Down → Init
ルータ1.1.1.1のOSPFインターフェイスがLinkUPしたので、Helloパケットを送信して相手からも受け取ってます

2way
お互いに隣接を認識した状態
お互いに送信元のRouter IDをネイバーリストに登録

Exstart
DR・BDRの選出

Exchange
MasterとSlaveの選出後、MasterからDBDパケットを送信

DRがMasterになるとは限らない。DR/BDR の選出と、ExStart 状態の Master/Slave の役割は、別プロセスです
MasterとSlaveは1次的な選出です

Loading
受信したDBDから
自信のLSDBにないLSAがあったら、ネイバーへ(LSR (Link State Request) )要求する

Full
学習が完了

DRとBDRとは

ブロードキャストネットワークや NBMA (Non-Broadcast Multi-Access) ネットワークにおいて、
ルーティング情報の交換を効率化するために選出されるルータ。

DR(Designated Router)とBDR(Backup Designated Router)を選出することでLSAのネイバー数を減らし、ルータの負荷軽減を図ります。DRとBDRに選出されなかったルータはDROTHERになります。

左記構成だとR3とR4は情報を交換しないので負荷軽減とトラフィック量が減ります。
ルータが多くなるとメリットが大きいです

選出手順
1:プライオリティ値が最も大きいルータが選択
2:プライオリティ値が同じ時はルータIDが一番大きいルータが選択
DRとBDRは一度選出されると、後からプライオリティ・ルータIDが高いルータが追加されても、新たに選出のやり直しはしません。追加されたルータはDROTHERとなります。
DRがダウンしたら、BDRがDRとして動作し、新たにBDRを選出します。

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