問題はIPAからご確認ください。
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html
答えはIPAの回答例となります。
簡単なマルチキャストの説明 →
構成

設問1
問題 本文中の「ア」~「キ」に入れる適切な字句を答えよ

ア L2SWはマルチキャストやブロードキャストなど宛先が不明のフレームは受信ポート以外からフラッディングします
答え ア:フラッディング
********************************************************************************
イ L2SWはマルチキャストをフラッティングしてしまうので、IGMP (Internet Group Management Protocol) というプロトコルを使って、IGMPスヌーピング を行います。
これによってL2スイッチは、IGMPメッセージを「盗み見 (snoop)」 して、マルチキャストを使っているポートを学習し、不要なポートにフラッティングしないようにします。
イ IGMP
********************************************************************************

ウ IGMPのメッセージはマルチキャストで行われます。
答え ウ:マルチキャスト
********************************************************************************
エ PIMはマルチキャストのルーティングテーブルのようなディストリビューションツリーを作成します。
答え エ:ツリー
********************************************************************************

オ bにも記載されているますが、インタフェースでPIM-SMが有効化されています
設定したインタフェースでマルチキャストルーティングが有効になります。
答え オ:PIM-SM
********************************************************************************
カ こちらはインタフェースではなく全体の設定なのでSSMを有効化となります
SSMはPIM-SMから派生したモードであり、事前に送信元と受信者が確定している場合に有効です。
答え カ:SSM
********************************************************************************

キ 本文中にあるように、映像データは復号してモニターに表示します
答え キ:復号
設問2(1)
問題 本文中の下線①について、IPマルチキャストを用いずユニキャストで配信を行う場合の欠点を”ソース”と”レシーバ”という字句を用いて35字以内で答えよ。

マルチキャストのメリットは同じパケットをコピーして受信者に送信するので、帯域を消費しなくて済むことです。
ユニキャストでは送信元(ソース)が同じデータを複数のレシーバに送信するのに、レシーバ数分同じデータを送る必要があるので、通信費が増えます。
答え:配信先のレシーバの数に応じてソースの通信量が増加する。
設問2(2)
問題 本文中の下線②について、L2SW91からFW01へ流入するマルチキャストパケットの伝送レートの理論的な最大値を、Mビット/秒で答えよ。



1台=8Mビット/秒
モニター6台×4分割=24画面
24画面×8Mビット=192Mビットとなりそうですが、
カメラは20台です
(図1とみるとIPカメラ54となっているので、54台あるのかと思いますが、各L2SWに付いているカメラは各5台ずつで計20台です。)
(問題文でも新設カメラ20台となっています)
ですので、20台分の映像までしか流れません(24画面なので同じ画像を見ることは可能ですが、マルチキャストなので、FW01とL2SW91間は同じ画像は1つのデータで流れます)
20台×8Mビット=160Mビット/秒
答え=160Mビット/秒
設問2(3)
問題 本文中の下線③について、IGMPv3ではなくIGMPv2を使用するとした場合、考えられるIPカメラのアドレス設計を45字以内で答えよ。

IGMPv3は動画が欲しい場合はレシーバはカメラの固定ソースアドレスとマルチキャストのグループアドレスを指定するので、カメラの判別は固定ソースアドレスで出来ます。
しかし、IGMPv2はソースアドレスの指定は出来ないのでカメラ個別にマルチキャストアドレスも必要となります。
答え:全てのIPカメラに個別のIPアドレス及び個別のグループアドレスを使用する。
設問3(1)
問題 本文中の下線④について、IGMPv2と比較して、IGMPv3がソースのIPアドレスとグループアドレスの二つを用いることによる利点を、”グループアドレス”という字句を用いて25字以内で答えよ。

利点としては、IGMPv2は各カメラにマルチキャストグループアドレスが必要でしたが、IGMPv3はマルチキャストグループアドレスが同一で使用できます。
なので、グループアドレスの設計が簡単になります。
答え:グループアドレスの設計が容易になる。
設問3(2)
問題 本文中の下線⑤について、配信先の決定に必要な情報を二つ挙げ、本文中の字句で答えよ。

IGMPスヌーピングはどのポートがどのマルチキャストグループなのかを学習し、学習結果に基づいて、マルチキャストトラフィックを必要なポートのみに転送することを決定します。
答え 1:グループアドレス
2:インタフェース
設問3(3)
問題 表1中の「Ⅰ」、「Ⅱ」に入れる適切な字句を答えよ。ここで、「Ⅰ」は図1中の機器名で、「Ⅱ」はウェルノウンポート番号で答えよ。


項番1はサーバ室から各IPカメラへの通信となります。
そして上記の本文にカメラ管理サーバからIPカメラへ死活監視・遠隔制御を行っているとあります。
項番2は執務エリア1・2からサーバ室となり、上記の本文にPCとはHTTPSで通信するとあります。
HTTPSのウェルノウンポートは443です
答え Ⅰ:カメラ管理サーバ
Ⅱ:443
設問4(1)
問題 本文中の下線⑥について、(a)設定を追加する機器名、(b)設定を追加するインタフェースの接続先機器名、(c)プロトコル名をそれぞれ答えよ。ここで、機器名は図1中の字句で、プロトコル名は本文中の字句で答え、複数該当する場合は全て答えよ。


現在は青丸の所しかIGMPv3が有効になっていません。
設定を追加する機器は「L3SW11・21」となり、
追加するIFはPCが接続されていて現在有効になっていないIFなので、「L2SW11・21」向けとなり、
プロトコルは「IGMPv3」となります。
答え (a):L3SW11、L3SW21
(b):L2SW11、L2SW21
(c):IGMPv3
設問4(2)
問題 本文中の下線⑦について、Webブラウザ方式の利点を25字以内で答えよ。

デスクトップアプリだと上記説明の通り、各PCにソフトウェアをインストールして、アプリケーションにIPカメラを登録する必要があります。その場合、新たにカメラが追加されたりしたら都度全PCで追加作業が発生し、手間がかかります。
ブラウザ方式では実際にカメラを管理するのはカメラ管理サーバなので、追加などの作業も簡潔に済みます。
答え:Webページを改修するだけで対応完了できる。
コメント