Cisco PIM(マルチキャスト)設定

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PIMとは

PIM(Protocol-Independent Multicast)とはマルチキャストルーティングプロトコルです。
PIMには2種類のモードがあり、
1.Sparse(スパース)モード:ランデブーポイント(RP)を設置し、RPまで送信する。そこからはツリーが作成される。
2.Dense(デンス)モード:すべてのルータにマルチキャストパケットを送りつける。その後、不要なルータからはプルーニング
            (prune=余分なものを除く)メッセージを受け取り、そのルータを除外する。
マルチキャスト (224.0.0.0~239.255.255.255)

PIM設定コマンド

コンフィグレーションモードで設定
ip multicast-routing マルチキャストルーティングを有効にする
ip pim rp-address (IPアドレス) RPの指定
ip pim rp-address (IPアドレス) (ACL番号) override オーバーライドがあるとBSRからのRPの情報が来ても、その情報を信じずに指定したRPにマルチキャストを送信する
ip pim send-rp-discovery soope (TTL値) RPディスカバリパケットのTTL値の設定
インターフェースコンフィグレーションモードで設定
ip pim (sparse/dense)-mode  動作モードの指定
ip pim query-interval (秒) IGMPルータクエリメッセージの送信間隔の指定。
指定範囲は1~65535秒。デフォルトは30秒。
ip pim dr-priority (値) DRの選出の為のプライオリティ値の設定。最も高い値を持つルータがDRとな
ip pim register-rate-limit 1 デフォルトではRegisterメッセージ(6メガ)をランデブーポイントに送信する。
その送信するパケットを 6分の1パケットにする。
ip pim spt-threshold <0-4294967 |  infinity(無限)> PIM-SMが動作しているルーターがマルチキャストパケットを受信したとき,設定しておいたトラフィックのしきい値を超えると,RP経由の経路から最短経路に切り替える
デフォルトでは,しきい値が「0」。つまり,マルチキャストパケットが末端まで伝搬したら,最短経路がある場合には,自動的に最短経路を使った配信に切り替わる。
RPにしたいルータでコンフィグレーションモードで設定
ip pim send-rp-announce (インターフェース) scope (TTL値) RPにしたいアドレスを持つインターフェースを指定

用語説明

RP(ランデブー・ポイント)
 マルチキャストの出会いの場・RPのルータが各マルチキャストの宛先情報を収集する。
 各ルータはマルチキャストの情報が欲しいときはRPルータに聞きに行く。
BSR(Bootstrap Router)
 PIM-SMで,RPを自動設定する方法。
MSDP(Multicast Source Discovery Protocol)
  異なるAS間でマルチキャストパケットを転送するためのプロトコル.
RPF ( Reverse Path Forwarding ) 
 受信したマルチキャストパケットを転送するか破棄するかを決めるために、その受信したインターフェースをチェックするメカニズムです。
 このメカニズムによりループを回避することが出来る。

Show ip mroute 見方

(*, 239.255.0.1), 01:55:27/00:02:59, RP 192.168.7.2, flags: SJCF
Incoming interface: Ethernet0, RPF nbr 192.168.10.2
Outgoing interface list:
Ethernet1, Forward/Sparse, 01:55:27/00:02:52

(10.54.143.129, 239.255.255.253), 00:00:02/00:02:57, flags: T
Incoming interface: GigabitEthernet0/3, RPF neighbor 172.16.3.1
Outgoing interface list:
GigabitEthernet0/1, Forward/Sparse-Dense, 01:12:20/00:00:00

Incoming interface: 入ってくるインターフェイス。10.54.143.129を送信元とするマルチキャストの受信情報
Outgoing interface list:出ていくインターフェイス。Nullだと送信はしてない
flags: S=SparseModeで動作している T=SPT経由で転送された P=ディストリビューションツリーからPruneしている
   J=ディストリビューションツリーにJoinしている F=PIM Register処理を行っている
   R=共通ツリーからPruneしている

ランデブーポイントフロー

RPランデブーポイント

BSR(ブートストラップルータ)の説明

MSDPの説明

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