リンクモニタ(link monitor)とは
FortigateでWAN回線を冗長化したい時は、リンクモニタ(link monitor)を使って切り替わるようにします。
リンクモニタ機能は、監視したいインタフェースから指定した宛先に疎通を行い、疎通がが失敗すると、
指定したインタフェースを使用したルート情報が削除されます。
主に2回線以上を契約してロードバランシングではなく、障害時などのう回路としてい使用する場合に設定します。
リンクモニタ(link monitor)設定
スタティックルートを2つ作成してプライオリティ値を調整します
プライオリティが低い方が優先されるので、WAN1がデフォルトルートで使用されます。
リンクモニターの設定はCLIのみなので注意
基本的には下記の設定を投入すればOKです
config system link-monitor |
edit “1” |
set srcintf “指定インターフェース” |
set server “IPアドレス/FQDN” ”IPアドレス/FQDN” ・・・ |
next |
end |
他にはこちらの設定値があります。
指定できる設定 | 内容 | デフォルト値 |
srcintf | 送信元インタフェース | 無し |
server | モニター先のIPアドレス/FQDNを指定(複数指定も可能) | 無し |
protocol | ICMP・TCP echo・UDP echo・HTTP・TWAMP から選択 | ICMP |
interval | 送信間隔 | 1sec |
failtime | 失敗の判断回数(何回失敗したら断とするか) | 5回 |
recoverytime | 復旧の判断回数(何回成功したら復旧とするか) | 5回 |
設置を確認するコマンドは「show system link-monitor」
※オプション設定値を見るには「show full-configuration system link-monitor」
実際に設定した際の確認
実際に設定した際の確認コマンドや表示は下記の様になります。
※環境が私のところなので、実際に冗長などはできないので参考までに
コマンド:get router info touting-table details
正常時はスタティックルートが表示されています。
コマンド:diagnose sys link-monitor status
正常に監視出来ているとステータスが「alive」となります。
監視ができなくなるとステータスが「die」になります
ルーティングテーブルから削除されます
監視が失敗してルーティングテーブルから削除したくない場合
監視が失敗してルーティングテーブルから削除したくない場合は「link-monitor-exempt enable」を設定します。
監視が失敗してもルーティングテーブルから削除されなくなります。
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