ネットワークスペシャリスト 令和3年 午後1 問2

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問題はIPAからご確認ください。
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html
答えはIPAの回答例となります。

構成

設問1

問題 本文中の「a」~「e」に入れる適切な語句を答えよ。

CS-ACELP方式は、国際標準の音声符号化方式で8kbit/秒となります
(ビットレート:1秒間あたりのデータ量)
答え a:8

RTP(Real time Transport Protocol)は、音声・動画会議などをリアルタイムに伝送するための通信プロトコルです。
UDPで動作します。
答え b:UDP

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L3SW0で大量の動画パケットが来たことによって音声が途切れたようです。
なので音声パケットはL3SW0で廃棄・ドロップなどが推測できます。
答え c:廃棄 又は ドロップ 又は 損失

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IPヘッダでQoSを使う場合のフィールドはToS(Type of Service)です。
答え d:ToS

設問2(1)

問題 図1において、音声信号がIPパケット化される通話はどのような通話か。
    本文中の字句を用いて答えよ

図1は構成を参照

図1の備考に「IP-GW:音声信号とIPパケットの変換装置」とあり、対象はこの機器を経由する通信となります。
問題に本文中の字句とあるので、それらしい内容を探すと【拠点間の内線通話】とありました。
答え:拠点間の内線通話

設問2(2)

問題 図1中のIP-GWは、音声パケットのジッタを吸収するためのバッファを持っている。
 しかし、バッファを大きくし過ぎるとスムーズな会話ができなくなる。
 その理由をパケットという字句を用いて、20字以内で述べよ。

ジッタとは通信の揺らぎ・遅延などを指しますので、IP-GWは音声パケットの揺らぎ・遅延などをさせない為にバッファ(蓄積)してから送り出すようになっているようです。
バッファを大きくし過ぎると、貯める量が増える為音声などが遅れて届くようになってしまいます。
音声が遅れても問題ないのは腹話術位ですかね

答え:パケットの音声化遅延が大きくなるから

設問3(1)

問題 図1中に示した現在の回線数を維持する場合、図2中のL3SW0のポートaから出力される音声パケットの通信量の最大値を、kビット/秒で答えよ

もともと外線様に本社:80回線と営業所:10回線(5営業所で50回線)があります。
L3SW0のポートaはIPSecルータ向けのポートで、電話サービスは営業所も本社のIPSecルータを経由していることが記載されているので
(80+50回線)×34.4kビット=4,472Kビット となります
答え:4,472

設問3(2)

問題 本文中の下線①のL2SWに、PoE未対応の機器を誤って接続してしまった場合の状態について、PoEの機能に着目し、20字以内で述べよ

PoE(Power over Ethernet)は、LANケーブルを通じて電力供給をする機能です。
対象のL2SWの接続対象機器は上位L3SWとITEL機器となります。
このL2SWに誤ってPCなどを接続してしまった場合を想定すると、PoE機器は、一般的にまずネゴシエーションしてPoEの有無を確かめるので、PoE未対応の機器が接続されたら、給電しないだけで普通のSWとして稼働します。
答え:L2SWからの給電を行われない

設問4(1)

問題 本文中の下線②について、レイヤ2のCoS値を基にした優先制御にはタグVLANが必要になる。
 その理由を、30字以内で述べよ

CoS値はVlanタグ内に指定する値となります。
なので、CoSによる優先制御を行う場合はVLANの使用とセットになります。
答え:フレーム中のタグ情報内の優先ビットを使用するから

設問4(2)

問題 優先制御の設定後、L3SW0の内部のルータに新たに作成されるVLANインターフェースの数を答えよ。

もともとの設定で下記のVlan番号が振られていました
a:10
b:15
c,d,e:20
f:100
g:150
h:25
i:200
j:210

新たに下記のVlan番号が追加されました
a:10
b:15
c,d,e:20
f:100,105
g:150,155
h:25
i:200
j:210,215

対象機器はL3SW0なので、【f(105)・g(155)】となります
答え:2

設問4(3)

問題 本文中の下線③の処理が行われたとき、キュー1に音声フレームが残っていなくても、キュー1に入った音声フレームの出力が待たされることがある。
 音声フレームの出力が待たされるのはどのような場合か。
 20字以内で答えよ。このとき、L2SWの内部処理時間は無視できるものとする

綺麗にパケットが届いてくれれば流れていきますが、上記の様にキュー2でデータフレーム「データ2」を出力中に音声パケット「音声4」を受信した場合は、キュー2が出力完了するまで、音声フレーム「音声4」はキュー1で待ち状態となります。
答え:データフレームが出力中の場合

設問4(4)

問題 本文中の「ア」、「イ」に入るポートを図2中のa~jの中から答えよ

ア はCoS値がマーキングされたフレームを受信しているので、L2SWからL3SWへの情報と解ります。
答え ア:f,g,j

イ は、音声パケット、eLNサーバのパケット、その他のデータパケットの3種類に分類し、対応するDSCP値をマーキングするとあるので、先ほどのL2SW接続の「f、g、j」を除き、
音声パケット:a
その他データパケット:b、c、d
eLNパケット:e
となります。h、iは本社と営業所間になるので、改めて受信したパケットにマーキングはしないです。
答え イ:a,b,c,d,e

設問4(5)

問題 本文中の下線④について、eLNパケットをDパケットと事なるキュー2に入れる目的を、35字以内で述べよ

WRRは重み付でパケットを送信します。
上記の比率だとeLNパケット3個送って、Dパケットを1個送る感じですね。
eLNサーバは動画コンテンツを提供しているので、Dパケットの影響でeLNパケットの遅延などを防ぎたいと読み取れます。
答え:DパケットによるeLNパケット転送への影響を少なくするため

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