スタティックルート
スタティックルートとは管理者が手動で設定したルートです。
静的ルートとなり、障害が発生して宛先がダウンしたりしてもルーティングテーブルは自動的に更新されません。
なので、障害が発生したらルーティングできなくなってしまいます。
大規模ではあまりお勧めしませんが、小規模な拠点でダイナミックルーティングを使うほどでは無い所・インターネットへ出るルートが1つしかないなどで使用します。
AD値とかは右記の記事を確認してください。
スタティックルートのデフォルトAD値は「1」
■Ciscoでのスタティックルート設定(最低限)
(config) # ip route <宛先NWアドレス> <サブネットマスク> <送信先アドレス> [AD値 / permanent ]
「AD値:1-255 / permanent:宛先がダウンしてもルーティングテーブルから削除したくない場合使用」
・設定例
デフォルトルート:ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 1.1.1.1 ・・宛先不明のルートはすべて1.1.1.1へ投げる
セグメント指定ルート:ip route 192.168.20.0 255.255.255.0 1.1.1.1 ・・宛先が192.168.20.0/24の場合は1.1.1.1へ投げる
正常時
障害時
バックアップルート(フローティングスタティックルート)設定方法
バックアップルート(フローティングスタティックルート)
スタティックルートは宛先がダウンするとダイナミックルーティングと違い自動で学習して新たなルートをテーブルに追加することが無いので、AD値を利用してバックアップルートを作成します。
正常時のルーティングは上の1.1.1.1の方に向いています。
障害として上の経路をダウンさせると迂回ルートとして1.1.2.1向きのルーティングテーブルが出てきます
デバックでログを見るとメインルートがダウンしたら、ヒョコッと追加されてます
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