ネットワークスペシャリスト 令和5年 午後1 問3

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問題はIPAからご確認ください。
https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/index.html
答えはIPAの回答例となります。

表1

設問1

問題 本文中の「a」~「h」に入れる適切な字句を答えよ

a デュアルバンドで3つを組み合わせるのでトリプルかと思いますが、トライバンドです
b ストリームはWiFiの経路のようなもので、アンテナが複数あれば経路が複数できるイメージです

答え a:トライバンド
答え b:アンテナ

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WPA3はWPA2に比べ更にパスワードの解析が難しくなりました。

答え c:パスワード
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チャンネルを束ねて使うことをチャネルボンディングと言います。

答え d:チャネルボンディング
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答え e:PoE++
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2.5Gや5Gなど複数のギガビットイーサネットに対応しているものをマルチギガビットイーサネットと言います。

答え f:マルチギガビットイーサネット
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冗長化として、2台を論理的に1台として扱う技術はスタックです
(メーカによって異なりますが、2台以上でもスタック構成は可能です)

答え g:スタック
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DHCPはブロードキャストで通信するので、クライアントとサーバ間は同一セグメントである必要があります。
DHCPサーバがあり、セグメントを超えてDHCPサーバにDHCPオファーを届ける場合は、L3SWなどにDHCPリレーエージェントを設定します。

答え h:DHCPリレーエージェント

設問2(1)

問題 本文中の下線①について、5GHz帯を二つに区別したそれぞれの周波数帯を表1中から二つ答えよ。また、三つの周波数帯を同時に利用できることの利点を、デュアルバンドと比較して30字以内で答えよ。

--表1--

トライバンドは、2.4GHz帯と5GHz帯(W52/W53)・(W56)の三つを同時に使います。
(デュアルバンドから更に上記の様に5GHzを分割してます)
新たに入口が1つ増えたイメージですかね。
同時接続できるクライアントが増えて、より安定した高速な通信を利用できるようになります。

答え 周波数①:W52/W53 
      ②:W56
     利点:より多くのWLAN端末が安定して通信できる

設問2(2)

問題 本文中の下線②について、気象観測レーダーや船舶用レーダーと干渉する可能性がある周波数帯を表1中から二つ答えよ。また、気象観測レーダーや船舶用レーダーを検知した場合のAPの動作を40字以内で、その時のWLAN端末への影響を25字以内で、それぞれ答えよ。

--表1--

気象レーダや船のレーダも5GHz帯を使用し、影響がある周波数は5GHz(W53)(W56)です。
APはレーダの検知をしたら、一定時間電波を停止してから違うチャンネルで電波を出力します。
その間は電波を出力していないので、クライアント端末は通信できません。

答え 周波数:W53・W56
   動作:検知したチャネルの電波を停止し、他のチャネルに遷移して再開する。
   影響:APとの接続断や通信断が不定期に発生する。

設問3(1)

問題 本文中の下線③について、フロアL2SWとAPとの間の最大トラフィック量を、Mbpsで答えよ。ここで、通信の各レイヤーにおけるヘッダー、トレーラー、プリアンブルなどのオーバーヘッドは一切考慮しないものとする。

1時間で7.2Gバイトの動画を視聴します。
7.2G÷3600秒=2Mバイト/秒
同時に視聴するので、50台×2Mバイト=100Mバイトとなり、
答えがbpsなので、100Mバイト=800Mbpsとなります。

答え :800Mbps

設問3(2)

問題 本文中の下線④について、C課長がボトルネックを懸念した接続の区間はどれか。図1中の(ⅰ)〜(ⅴ)の記号で答えよ。また、本文中の⑤について、リンクアグリゲーションで接続することでボトルネックが解決するのはなぜか。30字以内で答えよ。

VRRPはデフォルトゲートウェイを冗長する際に使用します。
デフォルトゲートウェイ用仮想のIPアドレスを2台で共有し、正常時はアクティブ機が対応してアクティブ機がダウンした時などにスタンバイ機が対応する仕組みです。
なので、リンクアグリケーションと違い回線は1本(10Gbps)しか使用できません。
(ⅲ)は最大2.4Gbpsなので10Gbpsあれば問題ありません。
(ⅱ)は最大12Gbpsなので10Gbpsでは帯域が足りないので、(ⅱ)がボトルネック区間となります。

リンクアグリケーション(LAG)はケーブルを束ねて論理的に1本として扱う技術となります。
LAGにて束ねることにより10Gbps×2=20Gbpsの帯域が使用できることになり、最大トラフィック量の12Gbpsでも問題ありません。

答え 区間:(ⅱ)
  理由:平常時にリンク本数分の帯域を同時に利用できるから

設問3(3)

問題 本文中の下線⑥について、A専門学校の職員が故障交換作業と設定復旧作業を行う対象の機器を、図1中の機器名を用いて3種類答えよ。また、どのような作業ミスによってブロードキャストストームが発生し得るか。25字以内で答えよ。

A専門学校で保守する対象機器は「フロアL2SW・AP・動画コンテンツサーバ」です
ブロードキャストストームなどが発生する原因はループ状態にすることです。
今回の構成で起こり得そうなことは、基幹L3SW1・2(スタック)とフロアL2SW間でケーブルが切断されたとして、新たにケーブルを接続する時にリンクアグリケーションの設定が入っていないポートに接続してしまうなどした場合ですかね。
その場合はスタック構成なので、2台のSW間を2本のケーブルを繋いでしまった状態となり

答え 機器:フロアL2SW・AP・動画コンテンツサーバ
   作業ミス:ループ状態になるような誤接続や設定ミス

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